【当別】天然繊維の原料として戦前道内で広く栽培されていた亜麻を町の特産品に育てようと、当別町の農業青年たちが天使大学(札幌市東区)の学生たちと協力して健康食品として注目されている亜麻の種子を使った菓子や加工食品の開発に取り組む。九月上旬には試作品をつくり、同月に札幌で開かれる道産品の直売イベントに出品する。将来は、町内での販売も計画している。
亜麻の特産品づくりに取り組むのは、町内の農業青年らでつくる当別町4Hクラブの会員たち約十人。当別町では、十軒ほどの農家が合わせて五・四ヘクタールほど亜麻を栽培しており、道内でも有数の亜麻の生産地となっている。
亜麻の種子に含まれる油分には、高血圧の予防や改善、アレルギー症状の緩和に効果があるケノレン酸が含まれており、近年健康食品として注目されている。また炒(い)るとアーモンドに似た香りがあり、洋菓子の原料にも使われている。
青年たちは、亜麻の種子を身近な食材として売り込もうとクッキー作りに挑戦していたが、今春、石狩農業改良普及センター石狩北部支所から、道内の特産品のPR活動にかかわっている天使大学の学生サークル「北の食物研究所」を紹介され、共同で菓子や加工食品の開発を行うことになった。
十六日には顔合わせをかねて、大塚慎太郎さん(26)の亜麻畑を大学生や教員ら二十七人が訪れ、亜麻栽培の説明を聞いたあと畑で雑草とりに汗を流した。
「北の食物研究所」の部長で、同大栄養学科三年の鐙(あぶみ)美環さん(21)は「商品開発に携わるのは初めてで、とても楽しみです。ペーストにしてドレッシングに混ぜたり、小麦粉と練り込んでうどんを作ったりできないかと、たくさんのアイデアが出ています」と話す。大塚さんも「将来は当別を代表する農産物にしたい」と九月の試作品の完成が待ち遠しそうだ。
(北海道新聞より引用)
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